意識の割り振り・配分調整

子どもが先日ソファの肘掛けから落ちて前頭部を強打した。

 

結論から言えば、表面的な外傷のみで、その他特に異常は認められなかった。

今は元気。ピンピンしてる。

 

が、しかし、再発は防がねばなるまい。

 

 

我が家は賃貸。

床材はおそらく挽き板フローリングで、結構硬い。

 

ゴンッ、と鈍い音が響いて、続けて泣き声。

「あぁ、やばい。」

すぐに駆け寄る。

妻が抱き起こす。

 

おでこに大きなたんこぶが既にできかけている。

 

泣いている。

 

 

しかし、まだ泣いていてよかった。

本当にやばいのは意識を失うケース。

 

抱きかかえて落ち着かせるのは妻に任せて、

「子ども 頭を打った」でGoogle検索。

 

・意識

・嘔吐

・様子がおかしい

・ぶつけた部位の状態

 

などなど、チェック項目を確認して、

重篤な所見なし。

 

ソファからの転落が午前中。

買い物に出かける予定だったが、自宅で安静に切り替え。

 

5分ほどで落ち着き、ケロッといつも通り。

走り回ったり、登ったり、踊ったりしていたが、

極力動きを制限して、安静に。

 

いつも通り、14時頃から2時間ほど昼寝。

昼寝中も定期的に呼吸の確認。

すやすや。かわいい。

 

 

その後も夕食を問題なく平らげ、風呂も入り、

いつも通りぐずってから就寝。

 

 

翌日以降も体調の変化なく、すでに2週間近く経過しました。

よかった。

おでこにはたんこぶができた後、青たんになり、黄色くなってほとんど目立たなくなりました。

 

 

 

さて、なぜこんなことが起きたのか。

それは、

私も妻もお互いが「私(妻)が子どもを見ているだろう。」と目を離したから

です。

 

時間にしてほんの2〜3秒だったと思います。

バレーボールでいう「お見合い」状態です。

 

まあこのぐらいの子どもなんてみんな突拍子もないことしますから、

どれだけ気にかけていても、落ちる時は落ちるし、転ぶ時は転びます。

 

ケージを用意して行動範囲を完全に制限してしまえば、予防可能かもしれませんが、

そこまでやってしまうと今度は発育の妨げになります。

 

しかし命に関わる重大な事態は避けなければならない。

 

 

少なくとも、今回のケースの責任所在は、妻寄りです。

妻は妻で思うところがあるかもしれませんが…

 

私も妻も子どもも、ソファにいました。

私は洗い物をするためにキッチンに向かいました。

このとき「洗い物するわー」と妻に声をかけ、妻の返事を確認してから

ソファを立ちました。

 

そして私がキッチンに立って、いざ洗い物を始めようとしたところ、

冒頭の「ゴンッ」です。

 

何事かと目をやった先には、

キッチンカウンターに隠れて見えませんでしたが、ソファから子どもの姿はなく、

妻は子どもと反対方向を向いてテーブル上の何かに気をとられていました。

 

 

こういったことはこれが初めてではありませんし、

その後ここ数日の間にも見られました。

 

子どもの怪我にはつながっていませんが、

妻が子どもを見ておらず、別のことに気をとられているのです。

 

断っておきますが、妻は子どもを非常に大切にしています。

ないがしろにする気は一切ありません。

しかし、何かに気をとられると、意識の配分をすべてそちらにもっていかれるのです。

 

おそらく、ADHD(注意欠如多動性障害)気味なのだと思います。

検査はしていませんが、診断が下るほど明確な症状ではありません。

 

が、こんなに大切にしている子どもに関する注意力ですら、

他の本当に些細なことに一度気をとられると、すべてもっていかれます。

 

もちろん、10分20分とか、そんなことはありません。

ものの数分で気づくようなのですが、

こと子どもとなると、ほんの数秒が命取りになる状況もままあります。

 

 

もし、子どもがソファから落ちた際、自分が妻の状況にあったとしたら、

私と妻と子ども3人ともが同じ場所にいるなら、

意識の配分は他のことにある程度割いても問題ないが、

二人とも子どもから目を話す瞬間がないぐらいに留めるでしょう。

子ども:他=6:4ぐらいでしょうか。

 

妻が「洗い物するよ」と聞いたら、

子ども:他=9:1ぐらいに調整します。

このとき、他のことに割く1割の時間も、

子どもがどこで何をしているか常に把握しておけるようにします。

危険な場所にいればもちろん目は離しませんし、

一瞬でも目を離す必要があれば、安全な場所に子どもを移すでしょう。

この場合は、ソファから下ろします。

 

下ろしてしまえば、2〜3秒目を離したとしても、

その間一瞬でソファによじのぼって

一瞬でフローリングにダイブするとは考えにくいでしょう。

 

 

このように、自分の目の前に見えているものに100%意識を割り振ってしまうと、

他のものは見えなくなりますが、

意識的に分配することで、「他のことを気にしながらこれをやる」という

ある種マルチタスク様のことはできます。

 

厳密に言えば、人間の脳はマルチタスク不可能ということらしいですが…

 

 

私はこの意識の割り振り・配分調整が当たり前のことと思って生きてきました。

しかし、これは家庭内だけでなく、むしろみなさんの多くが経験されるのが、

おそらく仕事上で他者と共同作業に取り組む際だと思います。

 

仕事をしていると、「この人なんでこんなことができないんだ?」

というのが、大体これに当てはまります。

 

これは生まれ持ってのものなのか、訓練で後天的に獲得可能なものなのか。

生まれ持って、ってことはなさそうだけど、

「ある程度人生経験を積んできた上で、新たに獲得する」

というのはどうやら難しいようだ、というのが

今のところ私の人生経験上得られた教訓です。

 

 

ちょっと長くなりすぎて内容支離滅裂ですので、一旦これにて。