堰を切る

娘はまだ意味のある言葉をほとんど話せません。

 

一番初めにはっきりと発した言葉は、「わんわん」でした。たぶん。

妻の実家の犬に何度か触れて、それが「わんわん」であることを認識したようす。

 

いや、わんわんって、教えてないんですけど。

犬の鳴き声を聞いて、それを真似て発した言葉がそのまま「わんわん」だったので、

訂正の必要もなく、「そうだね、わんわんだねー」といった感じ。

 

初めは偶然かと思いましたが、

道端で散歩中の犬を見かけた時も、

テレビで犬が映った時も、

絵本で犬が出てきた時も、

全部しっかり「わんわん!!」と喜んで呼んでいます。

子どもってすごいですよね。

 

そのほかにも、

 

「かっか」

これは妻だけでなく私のこともそう呼びます。

ママパパって感じじゃないよねー、と、「かかとと」で統一しようと思っていると、

「かっか」になりました。二人とも。

なんなら壁に向かっても「かっか」

おもちゃも「かっか」

「かっか」の基準は不明です。

 

「ぶーぶー」

車のことをたまに「ぶーぶー」と呼びます。

毎回ではありません。たまに。

 

「ぷー」

自分でおならをすると、「ぷー(おならしたよ!)」と報告してくれます。

いや、始まりは私のおならの口真似からなのですが…

 

 

擬音語や擬態語の真似や、私や妻が言うことの真似から、

少しずつ語彙が増えていますが、

本当に少しずつです。

ちょっとのんびりです。

 

 

さて、そんな娘のようすを見ていて、

「そのうち堰を切ったように突然色々話し始めるんだろうなー」

なんてことを考えていたときに、

「ん、”堰を切る”ってなんだ?」

と思った次第です。

 

こういう日常のちょっとした疑問(多くは慣用句やことわざなど)について調べて蓄えるのが好きなのです。

 

堰を切る:溜まっていた物事が、どっとあふれ出るさま。

 

「堰」

とは、

「水を堰き止める」の「堰」なのだそうですね。

「堰」単独で「いせき」とも読めるようですが、

川の途中や流出口に置いて流れを止める構造物のことを指す、とのこと。

 

川の流れが堰を壊してあふれ出る、という使い方のようですが、

では、転じて物事のあふれ出るさまを表す「堰を切る」の「切る」とは、

なんぞや…??

これ、ちょっと調べてもすぐにはわかりませんでした。

まあいっか、と諦めましたが、

わかる方いたら教えて欲しいです。

 

なんで「切る」なの…?